おねえちゃんは出かけるときと帰宅した時は前後15分くらい、僕を見てもくれない。
なぜかというと、『いってくるね!』をされると僕は一人になるのかと寂しくて騒ぎ出すし、『ただいま!』をすぐにされると帰ってきたのがうれしくてまた騒いでしまうからだ。
そうすると、一人でいる間、おねえちゃんが帰ってくることばかり考えてしまってとってもつらくなるんだ。
朝、おねえちゃんのごはんの後、僕はごはんを食べる。そしてウンチをする。
おねえちゃんはそれを片付けた後、僕におやつの入った靴下をくれる。
僕がその遊びに夢中になっている間に、バタンってドアがしまる音がしていなくなってるんだ。
たまに、トイレに行ったのかな?と思うといなくなってる時もある。
前は一人の間ずっと大騒ぎしてたんだけど、騒いでも騒いでもおねえちゃんは帰ってこないのがわかったから最近はあきらめてすぐ寝ちゃうんだ。
でもおねえちゃんが帰ってくる前になるとなぜか僕は起きるんだ。
おねえちゃんがドアをあけると、必ず僕が立ってドアを見つめてるから、おねえちゃんは笑う。
それでも必死に僕のことを無視する。
でも僕は知ってるんだ。横向きながら顔がにこにこしてるのを。
しばらく経つとおねえちゃんはハウスのドアを開けてくれる。
それから僕は歓迎の儀式をする。
尻尾をフリフリしながらおねえちゃんに飛びついて顔をなめるんだ。
5分くらいで儀式を終わるとおねえちゃんは夕食の準備にかかる。
毎日これの繰り返しなんだ。
そうそう、歓迎の儀式のとき、ひっくりかえるんだけど、すっごい顔だよね。
おねえちゃんのお友達に『笑うせえるすまん』みたい、って言われたよ。。